書評:現代史の正体

書評:現代史の正体、馬渕睦夫  SB新書

本書は今日までの百年の世界の動きを過不足なく解説した書物である。最初から最後まで赤線で埋まった。すべての日本人に読んでもらいたい。

新書の帯が秀逸だ。表の帯には、「絶対に書けない世界史最大のタブーを暴く!」とあり、裏の帯には「共産主義=グローバリスト=国際金融資本、すべて一緒だった!」とある。さらに’国家に干渉できる権力を持つ機関の出現が国際連盟、’’戦後処理の大枠を決めていたのはロンドンの銀行家、’’ジョージ。マーシャルこそが中華人民共和国の生みの親、’など刺激的な文言が並ぶ。多くの人はほんとかなと思うであろうが、本文で説得力ある論評が繰り広げられる。変だなと感じていた世界の動きがわかり、誰が世界を操っているのか、何が世界を動かす力なのかが解き明かされる。そのような真実がわからなければ’令和の時代に日本人の歴史を取り戻す、’ことはできない。

重要な現代史の趨勢や思想や事件にはユダヤ人の役割が大きい。キッシンジャーは有名だが、著名な学者、思想家、銀行家などは数え切れない。
FRB (Federal Reserve Board) アメリカ連邦準備銀行は1913年、ウィルソン大統領時代に設立されたが、民間銀行で通貨発行権がある。一国の通貨を発行するたびに国が銀行に手数料や利子を払う。誰が考えた錬金術だろうか。
イギリスはインドを植民地支配したとき国ではなく東インド会社に経営させた。同じようなノウハウが独立国アメリカに適用された。以来アメリカは内政、外交、軍事ともにロンドン ニューヨークの銀行家に翻弄された。表には出ないで利益のために戦争暗殺も平気で行う。その体制がトランプ大統領の出現まで続いた。われわれは歴史の一大転換点に立っている。

じつは何をもってユダヤ人とするのかははっきりしない。ユダヤ教を奉ずるものがユダヤ人とされるが、正統派から無神論者までいる。母がユダヤ人ならその子はユダヤ人だ。だが血統は二千年来守られているかどうか、セム族のはずなのに出会うのは白人ばかり。聖書の歴史的な由来からすればパレスチナ周辺に多いはずなのに、ロシア東欧からぞくぞくと湧いてくる。また改宗ユダヤ人もいる、有名なのはフランシスコ ザビエルだが、あのひともこの人もというくらい多い。ユダヤ系は数え切れない、フランクリン ルーズベルトは代表格だ。出自を明かさない、イタリア人と思って話していたら実は、というケースばかりだ。その上民族的な出自も明かさない。富豪ばかりでもない。影の支配者にとっては正体を明かさないことは大事だ。それで歴史の真実も隠されてきた。

失われた支族が日本にたどり着いたとか、日ユ同祖論とかは疑ってかかる必要がある、侵略の手段かもしれない。DNAが似ているという人もいるが誰のDNAなのか。アインシュタインもユダヤ人だが日本人の風貌とはかけ離れている。言葉の音が似ているだって、古代フェニキア文字の綴りに音を合わせているからだろう。母音がないから後付けで音合わせができる。結局ユダヤ人脈に属している人をユダヤ人と称するしかない。謎ばかりだ。

該書はいかに真実を知るかという方法論を同時に開陳している。国際政治やユダヤ人問題などは複雑すぎて理解不可能と決めてかかっていた。しかし真実を解き明かそうとする意志があるならおそらく壁は乗り越えられる。容易ではないし何十年もかかるかもしれないが。

糖病記(5)

糖病記(5)

左足の手術が月曜日の夜中、退院が水曜日だった。金曜日に隣町の診療所に来るように言われた。包帯を取って看た医者がびっくりした顔をした。事後経過が想像以上に良かったらしい。新しい包帯を巻いて、月曜日に別の医者に行くように言った。包帯は Xeroform 湿布薬+ガーゼであった。
月曜日に再検査。そこでは検診のたびに傷口の写真を撮っていた。記録に残るから医者もごまかしができない。Xerofom使用で後は自分で包帯を取り替えろ、来週の水曜日に再検査すると告げられた。シャワーを浴びたら石鹸で洗い、処方された薬を飲め。ビタミンや魚のタンパク質を摂れとアドバイスされた。
風呂に入るとき、左足はビニール袋をかけて水に濡らさなかった。Infection 感染症を心配するといいながら、素人に普通の石鹸で洗えという。日本人でなかったらそのまま医者の言葉を鵜呑みにしていただろう。シャワー水から感染する可能性は高いだろうに。
歯医者の勧めで過酸化水素水 Hydrogen Peroxide を買った。バイ菌にあったら即座に気泡が出て殺すという。包帯交換の度に消毒した。退職した看護婦に偶然会うと、痛み、腫れ、熱、感染さえなければ大丈夫だと励まされた。

松葉杖を初めて使用することになった。左足に圧力をかけてはいけないからで、病院で歩く練習をした。平地はいいのだが、階段や滑りやすいところは要注意だ。うちには階段がたくさんある、松葉杖で上下できるか。退院した日は這って二階まで行くと決めた。二階へたどり着いたものの松葉杖なしでは立ち上がることが難しいと悟った。結局室内でも松葉杖に頼ることになった。
松葉杖は外から見ると脇の下で体重を支えている。ところがあすぐに脇が痛くなる。ある人が両手で突っ張って歩くのだと教えてくれた。正しい楽な使い方がわかるまで時間がかかった。松葉杖ではコーヒーカップ一つも動かすのが難しい。冬なら薪を運び込まなければならない。夏に起こった事故に感謝した。

初めは出血が多かったが、二週目から目に見えて血が出なくなった。皮膚を切った部分の早い再生を祈った。三週目、両足を見比べると左足に血がたまりむくんでいた。かかとで歩くのを心がけたのだが、訓練のつもりが、体重の偏りなどで圧迫ストレスがたまる。そこにリンパ液が修復のために集まるのが原因だろう。足に荷重をかけないように松葉杖をせっせと使用した。
包帯はできるだけ使用しなかった。人が考える治療法は正しいかどうかわからない。湿気の多い南洋諸島なら、海で泳いでいる間に治る類だろう。正道は内外の自然の治癒力を信頼することだ。
六月二十六日抜糸。七月十日にもう来るなと言われた。包帯を取って放り出された、三十八日目だった。かかとでぺたんと立てないのは、内側はまだ完治していないということか。歩行訓練は自己責任だ。

五週目になって急速に左足が軽くなり始めた。治るとは何かが体感できた。十代だったら三週間で治るのではないか。二十代なら四週間の怪我だろう。五週間かかったわけだが、医者も看護婦も包帯を解くたびにびっくりした。薬は飲んでいるかと問われたが、気がついたら飲んでなかった。無薬だったから肉体が正常に復旧作業したと思っている。

天皇の祈り(2)

天皇の祈り(2)         05/20/2011

四月末に旧友からメールが来た。
「なぜ被災地で略奪や暴動が起こらないの。略奪は災害につきものよ。保険金は略奪を想定してかけられているの。スーパーでも船会社でも紛失、盗難、略奪の時は損害賠償として支払いがある。火災保険も同じ仕組みなの。ハリケーンや洪水の時は略奪してくれる方が作業が捗るじゃない。だから警官が品物を持っていくのは人助けの面もあるのよ。資本主義社会では保険会社が一番よく機能していると言えるわね。略奪が終わるのは取る物がなくなった時なの。
東日本大震災の時はみんな救援物資を並んで待っている。水まで譲り合って助け合う。日本人が平穏な理由を知りたい。」
「日本には天皇がいるからだよ。」
「ほんと?美智子皇后が訪米した時見たことあるけど品の良い女性としか思わなかった。天皇はどのようにして国民とつながるのかしら。」
「天皇のおかげで日本人はお互いに同じ家族の仲間だと感じる。家族同士だから隣人の状況を思いやり助け合おうとする。
美智子皇后は宝だよ。皇后も亡くなる時が来る、その時は世界が泣くよ。皇后が輝きすぎて影が薄かったけれど、三月十六日のメッセージで今上天皇も偉大な天皇という名声が確立された。本人には名声は必要ないけどね。」
阪神淡路大地震の時も同じ質問を受けたが、暴動略奪が起きないのは日本人が元気がないからだと答えた。あの時と今と認識の何が変わったのか。当時は朝日新聞を読んでいたから日本と日本人が理解できなかった。今は多方面から勉強したおかげで天皇存在の重みがわかるようになった。

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2019年五月一日、令和という新しい御代になった。日本国憲法と皇室典範に則れば次の皇位継承者は秋篠宮文仁親王殿下、その次は悠仁親王殿下と決まっている。その次は悠仁親王殿下が男子を得られれば問題はない。かくして神武天皇直系の万世一系の皇統は継承されていく。
ところがご存命の文仁親王殿下と悠仁親王殿下のお名前を安倍首相の口から未だ聞くことはない。皇位継承権はとか慎重な議論を踏まえてとか国民のコンセンサスとか、問題先送りの姿勢が見え見えである。なぜか二千年以上にわたる皇室の歴史になかった女性宮家を創設する構想が語られる。巷では愛子天皇待望論で騒ぎ始める。舞台裏で何かが画策されている気配がある。
なぜ安倍晋三が問題になるかといえば、彼は「日本を取り戻す」を公約にしてきたからだ。日本を取り戻す根幹は二千年以上にわたって日本を知らしめられてきた天皇位継承を確実にすることだ。
敗戦後のマッカーサーをトップにする米軍占領期間中に天皇位を弱体化する意図のもとに皇族の臣籍降下がなされ、十一宮家が民間人にされた。残されたのは昭和天皇の家族だけになった。男子が生まれなければ天皇は居なくなり日本は南洋諸島のような土人国家になるという筋書きだった。その策は成功し、悠仁親王殿下の御生誕まで皇位を継ぐべき男子はお生まれにならなかった。
小泉内閣は無識者会議を開き女性女系天皇の即位を画策した。秋篠宮紀子妃殿下の御懐妊の報を小泉純一郎首相が国会審議中に受けて顔色が変わり、皇位継承問題の審議は中断された。九月には親王御誕生で日本中が沸き立った。一幼児の誕生が日本國と日本人の運命を変える。皇位とはそれほど重要だ。
ところで皇位は親から子への血の繋がりの問題だ。普通の家族でも先祖が五、六代遡れる家は珍しくない。織田の子孫という人に会ったことがある。「じゃ、スケーター織田信成の兄弟ですか?」と聞くと、「ああ、あれは次男(織田信長のこと)の子孫だからね。」と返事が返ってびっくりした。自分は長男信広?の子孫だという。
血筋という場合男系で辿られる。母の血筋はあまり問題にされないのだが、それは外国でも同じで、英国のエリザベス女王はウィンザー朝で、王様がチャールズ皇太子に代わるとマウントバッテン朝になるそうだ。苗字が変わる。
天皇に苗字はないが、それは男系だけで繋ぐということを意味する。万世一系の天皇というとき、誰でも天皇の男親を遡っていくと初代神武天皇にたどり着く。皇統は神武天皇から始まる。
天照大御神と天皇との関係は古事記に神話として語られる。神武天皇の五代前の祖母が天照大御神で、世系第一。神武天皇より前だから天皇ではない。日本列島と日本人を創造したのは伊弉諾尊と伊弉冉尊だから創造神ではない。天照大御神は誰もがお手本としてふり仰ぐべき人格者、女神とされる。五人の子をなされ、最高神だが蚕を飼い、機を織り、神々、人々のために祈り働かれた。稲が食の根本だと知ろしめられた。我々がご飯をいただくのは天照大御神の智慧のおかげだ。米は今も世界最良の食である。
令和元年の皇位継承に関する問題は、悠仁親王殿下の次の世代の後継者を得ることに尽きる。ご結婚は大事だが一家族だけでは心もとない。そこで臣籍降下された旧宮家の中から数家族が皇籍復帰していただくのが明瞭で簡単で多くの国民に納得できる方法だ。皇族の系図は水間政憲氏が完璧に作成された。「ひと目でわかる戦前の昭和天皇と皇室の真実」に詳しい。またブログ水間条項ー国益最前線を訪問されたい。
伊勢神宮のホームページには天照大御神の図像が掲載されている。一度は見よう。実在した方ではないから肖像画ではないが、縄文文明から現代に続く大和文明のイメージが凝縮されている。お伊勢参りもまた意義のある行脚だ。